三浦半島、ティップラン🎣エギング 釣り方
船を横流しにして片舷に並び、スピニングタックルでエギを底立ちを取って引いてティップ(穂先)のアタリを取って掛けるアオリイカ釣りです。
なかなか仕立ててやる事は無いので予約乗合いでたまに行くくらいですが...
面白い🎣釣りですネ😎しゃくりっ放しで疲れるけど😅
目次
1. 事前準備
ティップランで良く釣るうまい人は、がまかつフィールドテスター・ヤマリアフィールドスタッフの中村イカ生こと中村勇生さん、開発者・イカ先生こと富所潤さん、ヤマシタスタッフの山中陽介さんが有名なようですネ😄
1-1. 船宿
三浦半島で私がティップランエギング釣りに行く船宿は下記です。
<宮川湾 二宮丸>イカ生さんが良く行く予約乗合い、仕立て船です。剛 船長、かずま船長(息子)共に上手です。
<小網代港 大和丸>最近、ティップランエギング始まりました。
1-2. 釣行日
二宮丸のアオリイカスケジュールです。
1-3. タックル
一日中、しゃくっているので何と言ってもタックルは軽さ重視でしょう。
1-3-1. ロッド
船の上なので取り回しの良い1.8m前後、短め。竿先は感度の良い、ティップランエギング専用ロッドがお勧め。
二宮丸 剛船長お勧めの SHIMANO セフィアBB ティップエギング S66ML-S なかかな良いです。
年に何回もティップランエギングをやられない方は1万円台で買えて性能も良いのでお得ですネ😆
1-3-2. リール
スピニングリール 3000番くらい。
1-4. 仕掛け:エギ
道糸はPE0.6~0.8号。リーダーはフロロカーボン2~2.5号2~3m。
エギはノーマル状態で21g、これに着底が分からないときはシンカーを足して重くする。道糸の色を見て水深近くなったら注意して、糸が止まる瞬間を見逃さないようにします。それでも分からないときはシンカーをどんどん重くします。または重いエギにします。アオリイカがいる場所は根がありますから、重いエギほど差し込むように根掛かってしまいます。着底が分かったら重くするのを止めます。逆に風が緩くなったら、餌木を1段階軽くします。エギのこまめな入れ替えがカラーローテーション以上に効果を上げることがあります。どんどん重さを替えてみてください。
楽天マガジン つり情報 2024/11/1号 36page より引用
船は横流しで釣り人は片舷に並ぶため席の優劣はほとんどなく、釣果の差はほぼ腕の差と言って良い。
基本的な釣り方は餌木が海底に着いたら巻きジャクリを5〜6回行いステイ。シャクリの動きでイカに餌木をアピールし、止めたときに抱き付かせるイメージだ。
中村流の釣り方は「聞き誘い釣り」。ステイのあと竿先を竿一杯まで立てて餌木を引っ張り上げて動かす。
ラインはPE0.6号の道糸に2.5mのリーダーがベースで、根掛かりが多い場合はPE0.8号にリーダー3号とワンランク太くする。
誰かが1杯釣ると連鎖するように次々とヒットすることがしばしばある。
楽天マガジン つり情報 2024/11/15号 56page より引用
エギのカラーセレクトに関しては朝イチはラトル入りのオレピンケイムラからスタートする。派手なカラーでまずは活性の高いイカがいるのかリサーチ、日中で潮が澄んでいるときはナチュラル系の金テープが有効になる。日中でも潮が濁っているときは赤テープや紫テープなどアピール力の強いカラーを使う。エギのシルエットがはっきり出てイカがエギを見つけやすくなるそうだ。
楽天マガジン つり情報 2023/11/15号 40page より引用
朝イチはラトル入りのオレピンケイムラからスタート...アタリがなければラトルなしのケイムラピンク、パープルと色のトーンを落としていく。
楽天マガジン つり情報の2022年12月1日号 28page より引用
ラトルは振って音を出す打楽器のことで、エギの中に干渉音が発生するラトルが内臓されているタイプをラトルエギと言うようです😎
重さ調整用シンカーは基本的に15gをプラス。エギを引いた時に重いと感じれば10gへ、軽いと感じたら20g、30gと重くしていく。剣崎沖水深25mは潮が速い時があるので40gのシンカーは必須となる。聞き誘い釣りのエギは重いほうがしっかりと潮に乗って動かしやすくなる。軽過ぎるとエギを動かしたときにブレてしまう。』
楽天マガジン つり情報 2023/11/15号 40page より引用
山中さんは...相模湾ではマズメ時に強いのがケイムラ系...日中に強いのが金テープ系...紫&金テープ系は水深が深かったり濁り潮の時などシルエットをしっかり出したい時に効果的とか。
つり情報の2021年11月1日号 28page より引用
二宮丸 剛船長に聞くと「ティップラン餌木は SHIMANO セフィア アントラージュ S3~1 の緑と紫が良いネ。」とのこと。
二宮丸のカズくんはYAMASHITAのエギ王TRがシンカーも付けられて良いと Facebookで書いていました。
1-5. その他道具
エギをリーダーに接続する時はスナップ・スイベルを使うとラインのねじれが出ないで良いです。
シンカーを使う場合はシンカーを考慮したティップランエギング専用のスナップが取付易いですネ😅
シンカーをハメているとスナップが小さいと意外とエギ交換が難しいです。スナップはMサイズが良いようです。
2.実釣
2-1. 釣り座
ティップランエギングは船をドテラ流し(横流し)するので片舷に並び、座席による釣果の差は少ないと思いますが、ミヨシとオオドモは広く探れて良いですネぇ😎
2-2. 釣り場
季節に寄りますが、岸から意外と近いですネ。
2-3. 誘い方
これが、難しくて面白いです😆
シンカーを使う場合、エギを止めるスナップは大きめを。底ダチが分からない人はまめにエギの重さを替えること。釣れてないとき、エギには海藻が付いているかも。全国的に人気のキンアジはもはやお守り的なエギカラー。
楽天マガジン つり情報 2024/11/1号 11page より引用
シャクリ回数の勘違い
ティップランでのシャクリは5〜8回ほどですが、最初の2〜3回シャクリは、たわんだ道糸を巻き取ると同時に根掛かりを防ぐためのシャクリです。続いてエギの重さが乗ってから、エギを動かすシャクリを5回で、底からエギを離しつつアオリイカを誘い、計7〜8回になります。大切なのは、エギの手応えを感じてからのシャクリ回数です。糸ふけを取ってからのシャクリ回数が少ないと底に着いてしまったりコウイカ類がヒットします。
楽天マガジン つり情報 2024/11/1号 37page より引用
コツは竿をシュっと勢いよくシャクり、シャクった後に竿先をピタりと止めること。脇挟みでシャクリ終えたら竿先がブレないようにリールを巻きながら竿を前に出して、腕を自然に伸ばして手のひらに乗せてやります。「スルスル、ピタッ」5〜10秒、乗りが遠い時は15秒ほどアタリを待ちます。アタリが無ければ、アタリがあっても空振ったときは再着底させて下さい。釣れないときは基本と、そのリズムを思い出して、自分の竿先に集中してください。
楽天マガジン つり情報 2024/11/1号 38page より引用
①着底、②シャクリ、③ステイ この繰り返しを1日ていねいにやり続けられればおのずと釣果は付いてくる。
①着底 … 投入は真下でOK、ラインの動きで底立ち確認、分からなかったらシンカー7、10、15、20、30号を使い分ける。
②巻きシャクリ … しっかり5~6回シャクって緩急を付ける。エギのヘッドが上がったり下がったりしながら上え泳ぐ感じ。
③ステイ … 肝心なのはエギをピタっと止めて水平もしくはやや上向いた体制で安定しているステイ。海の状況によってエギを強制的に安定させるため、引っ張り上げるのが聞き誘い。エギをブレさせなければ食ってくる。いつまでも同じ場所で探ってると根掛りしたり、エギが新しいポイントに入って行かないので竿と道糸の角度が45度くらいになって道糸が水深の1.5倍ほど出たら仕掛けを回収して再投入する。1回の投入で2~3回落とし直しが理想。道糸が大きく流される場合はシンカーを追加してエギを重くする。
釣れない時は
つり情報の2021年11月1日号 29page より引用
❶まめに仕掛けを船下に入れ直す。 … 新しいポイントに入れ直す。特に胴の間。
❷誘いを変えてみる。 … シャクリの回数、タナ、聞き誘い、エギの色等。
通常の釣り方はシャクリの最後にエギを安定した姿勢でステイさせるのも、竿先を押さえ込む、フワッと持ち上げたり、道糸が震えるような微妙なアタリを見極めるのがとても難しいです。
安定したエギの姿勢をキープさせ、竿先を引き込むようなアタリに絞り込み見極める、スムーズに聞き上げる「聞き誘い」の釣り方が、とてもやり易いと思います。お勧めです😎
ティップランは...止めたときに餌木を動かさなことが大切でエギが上下したり横振れするとイカが警戒して触ってこない...が、中村流「聞き誘い」は止めたあとに竿で餌木を引っ張り上げて動かす。...中村さんはこれまで「聞き誘い」釣りで好釣果を上げ続けており、今では「聞き誘い」釣りをティップラン釣法の一つとして組み入れている人も少なくない。
楽天マガジン つり情報 2023/11/15号 41page より引用
『重めの餌木でどんどん入れ直して縦に誘って釣る。新しいポイントに入る。根掛りも減る。』
がポイントですネ!しっかり底を取って、しっかりしゃくって、これが出来ていればOK😎
4回くらいシャクリ、イカがいるであろう層の下でピタリと止める。上を向いていた餌木がシンカーの重さでカクンと頭を下けるのを確認したら聞き誘い開始。シャクリの動きと誘いの間に(ピタッと止めて)静と動のメリハリをつけることでイカにリアクションバイトさせる。シャクったあと止めの間を入れずに聞き上げるとアタリは、ほとんど出なくなるという。聞き上げは水平へ向けた竿を竿一杯まで立てる、わずか約2〜3秒。
楽天マガジン つり情報 2023/11/15号 42page より引用
通常の釣り方では竿先を押さえ込むほかフワッと持ち上げたり、道糸が震えるような微妙なアタリもあるが、餌木を引っ張り上げている「聞き誘い」釣りでは、ほとんど竿先を引き込むようなアタリしか出ない。(このアタリが分かりやすさが聞き誘いのメリットの一つになっている。)アタリが見えたらとにかく即合わせ。テンションを張っているだけにイカが違和感を察知してエギを放すのも早いため、しっかり合わせないと掛かりづらい。
楽天マガジン つり情報 2023/11/15号 42page より引用
餌木が不安定に動いているとイカが触ってこない。(聞き上げ中に竿先が止まってしまう...エギがカクンと動いたり横揺れしまう...途中で止めたり緩めたりしないよう、最後まで同じテンションで引き切り、スムーズに聞き上げる。)
聞き誘い中、餌木を安定させるコツは...
楽天マガジン つり情報 2023/11/15号 43page より引用
聞き上げるスピードを速くすること。ゆっくりすると餌木がブレやすくなる。
竿を強く握り過ぎないこと。力が入り過ぎて動きのブレにつながる。
「聞き誘い」の釣り方に慣れて、釣れない時は通常の釣り方も試して見ましょう😎
シャクリの最後にエギを安定した姿勢でステイさせるのも、竿先を押さえ込む、フワッと持ち上げたり、道糸が震えるような微妙なアタリを見極めるのも、とても難しいと思いますが、トライ!😅
釣れない理由
① 「底が取れない」 … 強風、深場は難易度が上がる。基本はエギを船下に落とし、水深分道糸が出る頃に海面に道糸を置くように出して道糸の動きが止まることで着底を察知する。着底直後は糸フケを取りながら竿でポンとエギを跳ね上げ根掛りを防ぐ。底立ちが分からない時はエギを重くする。
②「シャクリが出来ていない」 … 竿を下げた状態から斜め上へしっかりと振り上げて(竿に荷重が乗っかり曲がる)、ピタリと止め、竿を下げながら下げた分、リールを巻く。海底付近のエギは鋭くビュンと横斜め上、または横に泳ぐ。
③「エギをシャクリ上げ過ぎていない」 … 5~6回シャクッてステイしてアタリが無ければ再び落としてシャクル。底周辺をこまめに探る。落とし直さずに再びシャクって上へ上へと探ると効率が悪くなる。昼間のアオリイカは圧倒的に海底付近に居る。エギの落ちる動き、フォールのアタリが結構多い。
④「エギが安定しない」 … エギに抱き付くのは止まっている時か、フォールの瞬間。イカ先生は竿を握らず手の平に乗せるようにして待つ。体も使い竿先が一定の角度を保つようにする。ゼロテンのイメージ。ステイは10秒から1分(ロングステイ、イカが近くに居ても乗ってこない時)。
⑤「エギを入れ直してる」 … 船は流れて常に新しい場所に入って行く。こまめにエギを回収して入れ直すほど新しい場所にエギが落ちる。アタリが無い時、道糸が斜めになったらエギを海面まで上げて入れ直す。まさにこれ!
⑥「さわりがアタリ」 … エギにアタックした瞬間(竿先にわずかでもシグナルが出たら)それがアタリ。竿先、手元に何か変化があれば、すべて合わせる。合わせて掛からなければ再着底させて再びシャクって誘う。
つり情報の2020年12月1日号 33page より引用
2-4.取込み
小型は抜き上げ、大型はタモ網使いましょう😅
3.片付け
3-1. 船上
墨が付いたら、海水で洗い流しましょう😅
3-2. 魚捌き
捌き方はイカ全般同じですが、アオリイカは甲羅があるので取り除きます。
3-3. 料理
刺し身、天ぷら、ぬた、げそ野菜炒めとイカ全般、料理は同じですが...
アオリイカは肉厚で、すっきり甘く美味しいです😎