三浦半島、東京湾側のカワハギ釣り たまに行くビギナー編
餌取り名人魚、カワハギ。知らないうちに餌を食べて行くカワハギ。今までだいたい1~2尾でmax4尾だったので難しい釣りとして余り狙って来なかったが、今回天候不良で急な釣り物変更だったが、事前の予習が実ったか8尾。ちょっと予習と実釣をまとめてみました。 ...最近は行ってませんが、カワハギの本格期は10〜1月にかけてのようです。
目次
1. 事前準備
1-1. 釣り場
剣崎沖は竹岡沖と並んで東京湾カワハギ釣りのメッカ的な存在だ。剣崎沖は禁漁期が設けられており、毎年8月に解禁となる。...晩秋〜冬場の後期の釣り場だと思う。城ヶ島沖を含め底質は岩礁帯や海藻のいわゆる根周りが多いため、縦の釣りと呼ばれる仕掛けを張った状態で釣ることが基本となり、オモリを底から切った宙の釣りが有効な釣り場でもある。
楽天マガジン つり情報 2024/10/15号 21pageより引用
1-2. タックル
この釣りでは専用竿が絶対にお勧め。...カワハギはやるけどシーズンに1〜2回と言うなら、各メーカーがオールラウンド調子と表記している竿。...ちょうど真ん中辺りに位置する竿になり...オールラウンドな釣り方に対応できる。もし今後カワハギ釣りにどっぷりハマる予感がするなら、硬めか柔らかめどちらかに極端に振れた1本をすすめたい。
楽天マガジン つり情報 2024/10/15号 22pageより引用
私はカワハギ専用竿は持って無いのでティップラン用竿(SHIMANO セフィアBB ティップエギング S66M-S)を代用しました。キス竿も持って行きましたが、ティップラン用竿で良かったです。
釣り友からは「そんな柔らかい竿でアタリ分かるの」と言われましたが、予習した下記の誘いを行うと竿先の縦動き具合で何となく分かる気がします。
つり情報やnet検索するとやはり、カワハギ専用竿が良いようです。頻繫に行くようなら買おうかな…
リールは両軸水深計付きのSHIMANO バルケッタ BB 600HG を使いました。巻上げ速度が遅くてイライラするかなと思いましたが、OKです。
PE0.8号だと糸色が分からないので水深計付きが良いですネ。
1-3. 仕掛け
まずはシンプルな仕掛けで始めよう...初めのうちは市販品で十分。ハリもハリス付きの市販品でいい。ハリはハゲバリ系と吸わせ系の2種類があるが、フトコロの開いているハゲバリの方がエサ付けしやすいので慣れないうちはこちらがお勧めだ。初めは何も付けない方が良い。集魚板が塩の抵抗を受けアタリや気配などがスポイル(ダメにする)されることがあるからあで、中オモリを含めて付けることの意味や効果を理解してから使用した方が良いと思う。もし付けるならシリコンラバー製のヒラヒラスカートなどは、オモリの上に付ければ感度が落ちることもない。
楽天マガジン つり情報 2024/10/15号 22pageより引用
私の仕掛けは絡みにくく手返しが良い記憶合金製のワイヤーリーダーです。ワイヤーリーダーを使うと一般的に見切られ食いが落ちると言われているようです。水深と天候(明るさ)、潮色とかで違うようですが、活性が高い状況で手返しが欲しい時は良いようです。
エダス6cmで幹糸下も6cmなので錘を倒すとゼロテンですョ😄
集寄は少な目にしたが、餌取り外道が多い時は外した方が良いかも...
錘は25号。30号予備。
【タックル】竿はがま船 シーファング カワハギ
174AC(ActiveContact):固目の竿、縦の釣り
176AR(AllRound):普通目の竿、縦と横の釣り
179SS(SensitiveSensor):柔らか目の竿、横の釣り
【仕掛け】がまかつ「競技カワハギ速攻」(3本針)
一番下は針「競技カワハギ速攻」3.5号、ハリス2号10cm
上2本は針「競技カワハギ速攻」4号、ハリス2.5号6cm
一番下の長ハリス10cmは錘を底で寝かすと餌がゼロテンの位置になるので魚が食べ易くなります。
錘は「ヒラ打ちシンカー」25号、30号、集寄は「集魚スナップ花火」
1-4. その他装備
【竿掛け】Y字竿掛けがあると餌付けや船移動時に竿を置け、竿先の破損防止になります。
2. 実釣
2-1. 釣座
リールが左巻きの場合、風上側にバック、風下側にキーバーを置く事例です。風が強い時はバックを風下に置くと蓋が開いてしまって中身が飛んだり波や雨が入るので風上に置く癖を付けると良いですネ。リールが右巻きの場合はキーパーも風上側の方が竿先にラインが絡まなくて良いでしょう。
2-2. 釣り場
エサのアサリの付け方は水管、ベロ、ワタ(肝の黒い部分)と順にハリを刺し、ハリ先をほんのわずか出すようにする。全体にこじんまりと付けるのがコツだ。水管、ベロはアサリの比較的しっかりした部分で、ここにハリを刺し通すことでカワハギに簡単にエサを取られないようにするため。...雑な付け方だとハリを吸い込む前にエサが取られてしまうのだ。そのため水管部分はハリに刺してからヒネリを入れたりベロは縫い刺しにすることもあるが、慣れないうちは一度刺しで十分。...手早く確実なエサ付けをマスターしたい。
楽天マガジン つり情報 2024/10/15号 22pageより引用
船宿で用意してもらった、むきアサリを見るとヌルっとしている。籠に使う分だけ取り出して海水でじゃぶじゃぶ洗う。ザルで水切りして置くと餌付けし易い。
【餌の下準備】
①むきアサリのマルキュー「カワハギゲッチュ」などにアサリのヌルを取るマルキュー「ヌルとり5」かけて混ぜてる。②ザルにあけ、海水でヌルとり5ごとヌルを洗い流し、水を切る。③アサリの身を締めたい場合はマルキュー「バクバクソルト」などをかけて混ぜる。
餌にエビ、イソメ、カキなど変化を付けたい場合はマルキュー「ウマミパワー」をかけ混ぜる。
【餌の付け方】小さい方が良い場合は水管とヒモは引っ張って取りベロとキモだけにする。
①水管に針を刺す。②ベロに外側から内側に向かって針を刺す。③折りたたむようにしたキモの中に針を刺し隠す。食いが早かったりする場合はアサリを2個付けても良い。
つり情報2020年10月1日号 より引用
2-3. 誘い方
カワハギ釣りでは①まずカワハギにエサを見付けてもらう。②エサを食べてもらう。③アタリを出す(感じる)。④合わせて掛けにいく。の4つのステップを意識して釣りたい。ビギナーならオモリトントン釣法をお勧めする。仕掛けを投入し、オモリが底に着いたら糸フケを取り、オモリを10〜20cm持ち上げてトンとまた下ろす、2〜3秒そのまま待って、またオモリを持ち上げてトン、の繰り返しだ。...トントンの間の待ちのときにはオモリを底に着け、竿先がわずかに曲がる程度(いわゆるゼロテン)に糸を張っているのがキモ。糸がたるんでいてはアタリは出ないからだ。...最初の単発アタリには合わせず、カツカツっと連続して出たアタリでスーッと竿を持ち上げて聞き合わせするようにする。...カワハギは意外と一呼吸おいて合わせた方が掛かりよかったりする。
楽天マガジン つり情報 2024/10/15号 23pageより引用
予習通り、底を取ったら、ちょっと待ってアタリを見る。1mくらいゆっくり誘い上げて、ゆっくり段階的に竿を振りながら降し、留めて、また着底。結構、ここでアタリがあるので誘い上げると掛かる。やはり着底、ゼロテンでのヒットが良いのかな… 結構、底が変わるので頻繫に底を取ってトントンッ、トン。
細かい誘いや集魚板(集寄)は小型や外道(雑魚)を寄せるのかな… ゆったり大きな誘いが大物カワハギが多いのか。
【ビギナー向け】錘を着底させたら、竿先を上下させ底をトントン軽くたたく。竿がたたかれるなど異変が感じたら乗せるように合わせる。かかったらリールを巻く。カワハギのアタリは「ツクツク」「コリッ」「コツ」など、外道はくわえて首を横に振る感じや突っ込んでくる感じ。外道の感じだったら竿先を上げてかわし、少し間を取って場所が変わってから再度錘を下ろす。3つの餌を取られたら上から餌を付けると下を付けて錘を直ぐ掴んで投入でき手返しが良い。アタリが分からない、オマツリがひどい時は集寄を外す。アタリがなければ集寄を少しづつ増やす。
釣れない理由と対処法
①船下だけで釣っている
楽天マガジン つり情報 2022年10月1日号 28pageより引用
➡根掛り少ない場所はアンダーキャストして広く探る。釣れてる時に行く。
②ハリ、仕掛けの選び方が間違い
➡ハゲバリ系はエサ付けし易く、アタリ、フッキングが容易。ハゲバリ系がダメなら吸わせ系に交換する。ハリス長さは基本8cmm、食い渋りは長め、高活性時は短めにする。ハリ形状・長さとも混合してどちらに掛かるかチェックするのも良い。
③3個のエサで勝負していない
➡3回アタリがあって掛けられなかったらエサが無いと判断し素早く回収する。
④基本の釣り方が分からない
➡エサをユラユラと上下に揺らしながら下げていく釣り方が一番簡単。
⑤合わせが間違っている
➡カワハギがガリッとハリをかんだ感触を覚え合わせを入れる。
2-3. 取込み
引き抜いて取り込むが、大物はタモがあると良いかな…
3. 片付け
3-1. 魚捌きと料理
カワハギの肝鍋 | 湘南茅ヶ崎 一俊丸 を参考に捌いて料理しました。
①肝を切らないように魚の頭に包丁で切れ目を入れ、両手で魚を持ち、腹まで引き裂く。
②腹からそっと肝を取り出し、肝の中にある透明な金色と赤黒い苦玉を潰さないよう注意しながら取り除く。
③肝は塩を振り15〜20分ていど置き、塩を洗い流し、すり鉢でするか、包丁で細かく叩く。
④身に付いている血合いなどは取り去り流水で洗い、全体に塩をして、しばらくおいて70〜80度のお湯をかけ霜降りにし、再度、血合いなどを水洗いで取り除く。
下処理が良かったのか、青臭みなど全く無く海鮮らしいカニ味噌みたいな味で美味しく頂きました。