東京湾、晩夏・秋のコマセマダイ・ワラサ釣り
海釣りの主、マダイを釣るには色々釣り方があり、最近は一つテンヤ釣りが外房から全国に展開していたり、タイラバが関西から流行して来ていますが、地形や潮流、船の流し方の違う東京湾の久里浜沖、下浦沖、剣崎沖から城ヶ島沖ではコマセマダイがまだまだ主流です。
オキアミ、アミエビをコマセビシに詰めて振って魚を寄せ、オキアミなどの付けエサを食わせるのがコマセ釣りです。
夏8月から晩秋11月には合わせてワラサが釣れます。ワラサが釣れる時期は朝一、1〜2時間ワラサ狙いで、その後、マダイ狙いに替える感じです。
晩秋から年末にかけてのコマセマダイはいわゆる秋ダイと称され中小型の数釣りが楽しめる好期。回遊魚の青物が元気なため、リレーで狙ったり、同じポイントで交じってきたりとにぎやかな釣果が期待できる。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 28pageより引用
目次
1. 事前準備
コマセ釣りはパターンが決まれば事前の準備は意外と楽です。
1-1. マダイ釣りに良く行く船宿
時期、地域によりマダイを狙っている船宿が色々ありますので友人ネタやネット、釣り雑誌を使って情報収集です。船宿が決まったら電話で予約です。
<剣崎松輪港 あまさけや丸>最近、行くようになった2名からでもお安く乗せてくれる予約乗合いの船宿です。昨年2022年12月進水した第23あまさけや丸は📱スマホアプリ「TankenmaruSMART」が使えます。腕も良さそう。港集合、帰港後に普段はちょっと離れた船宿で支払い・カップ麺付き、コロナ禍は港で支払いの港解散です。
<宮川湾 二宮丸>2006年からもう17年、釣り友との定宿になっています。秋から冬のマダイ・ワラサ釣りの他、夏はカツオ・マグロ釣り、冬から春の ティップランエギング、中深場五目、ヤリイカ、マルイカ、ヒラメ・ハタ、イワシメバルなど色々と狙ってくれます。基本5名からの仕立て船ですが、平日は2名からの乗合い船もリクエストでやってくれます。港集合、帰港後に港で支払い(Paypay可)、港解散です。
<剣崎松輪港 鈴米丸>石鯛かかり釣りに船で行く船宿ですが、マダイ釣りやカツオマグロ釣り等色々もやります。港集合、帰港後に船宿(うどんの軽食あり)で支払い、解散です。
1-2. タックル
タックルは竿、リール、錘の組合せのバランスでしょうか。どんな釣り方をしたいかでマダイのタックルが違います。
私の場合は次の表のようなタックルと仕掛けです。マダイメインの時はライトタックルで、ワラサメインの時は標準的なタックルにしています。
竿(ロッド) | リール | 道糸 | ハリス | オモリ | |
ライトタックル (マダイ) | 1.8~1.9m 20~60号負荷 | シマノFM401 | PE 1.5号 200m | 重い仕掛け 4号5m+4号5m=10m サルカン上にガン玉2B ハリ上50cmにカミツブシ1号 | 籠 40~60号 (早潮時+20号) |
標準タックル (ワラサ) | 2.35m 40~120号負荷 | シマノFM3000MK | PE 3号 300m | 6~8号 6m | 籠 80号 |
ライトタックル
私のように船酔いには強く、手持ちでガンガン、マダイを誘いたいなら、ショートロッド、軽い小型電動リール、軽い錘、細いPEラインのライトタックルがお勧めです😉 最近のロッドは細く強く軽くなって来ており、電動リールもどんどん小型、軽量、パワフルになってますので片手で誘えます。
お勧めのライトタックル
ワラサが交じる場合はフォースマスター401ではドラグが壊れることがあったので「フォースマスター601」がお勧めです😎
(「401」「601」は左ハンドル、「400」「600」は右ハンドル)
道糸PEはリーズナブルなシマノの8本編込み「タナトル8」がお勧めです。
表面が滑らかで潮受けがし難く、棚への到達スピードが速く、糸ふけ少なくオマツリが軽減し、棚ボケ(棚がズレてしまう)を防ぎ易く、アタリを出し易く、アタリを感じ易いようです😆
1.5号以下の細糸で、混んだ乗合船でお祭り時に高切れしたく無い場合は擦れに強い4本編みが無難なようですネ🤔
標準タックル
船酔いに弱い方や座ってじっくり食い気のあるマダイを待つ方ならば揺れを吸収してくれる柔らかくしなやかな長竿、力強いリール、安定する錘、安全な太いPEラインの標準タックルですネ😎 またワラサフィーバー時にガンガン上げるにはノサれないロッドやパワーのある電動リールの標準タックルが良いです。
楽天マガジン つり情報2021/5/15号 45pageより引用
軟らか過ぎるマダイ竿だとヤリトリで振り回されたりしてしまうので注意したい。(ワラサ狙い)
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 28pageより引用
お勧めの標準タックル
1-3. 仕掛け
春の乗っ込み期はコマセと付けエサの距離を離して高めのタナで狙い、秋は短めのハリスでコマセに突っ込んでくる魚を狙うのがセオリーだったが、最近では秋のマダイも春同様の釣り方に様変わりしているエリアが多くなっている。ロングハリス&重めの仕掛けで狙い、魚が食い気を見せて浮いてきたところを誘って食わせるという釣り方だ。
楽天マガジン つり情報2023/11/15号 28pageより引用
付けエサが、いち早くマダイに届く「重い仕掛け」
楽天マガジンの「つり情報」で「松本圭一直伝 攻めのコマセマダイ教室:重い仕掛けでマダイの頭上に付けエサを高速落下」を見てから早2年、「テーパーハリス 4号5m + 4号5m = 10m ガン玉2Bとカミツブシ1号の重い仕掛け」を自作しています😎 誘った時に良く食われるようになったと感じます😆
重い仕掛けとは2段テーパー仕掛けの接続部のスイベル周辺にガン玉を打ったり、ハリのチモト付近にガン玉や中通しオモリなどで仕掛けの重量を重くしたもののこと。重量を増すことで素早く付けエサをタナ付近に届けることができ、さらにロングハリスをいち早く潮になじませる効果もある。
何も付けないストレートハリスの場合は潮になじむのに時間がかかり、タナに届く前にウマズラやフグなどのエサ取りにエサを取られる可能性も高くなる。
楽天マガジン つり情報2023/11/15号 29pageより引用
何も付けない軽い仕掛けは付けエサのオキアミをより自然な状態で海中に漂わせることが出来るので下ハイスにはハリから50cmくらい離してカミツブシを打った方が良いと感じます。
楽天マガジン つり情報2021/5/15号 45pageより引用
剣崎沖のワラサ釣り仕掛け
朝一入れ食い時、通常時、食い渋り時とハリス太さと長さ、ハリ大きさを替えます。
ワラサの食いがいい朝のうちは太めのハリスでオマツリしないよう強気に巻き上げるのが得策。食いがよければ太く短く、悪ければ細く長くというのがワラサ狙いのセオリーだ
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 28pageより引用
①入れ食い時、朝一番…ハリス10号 6メートル、ハリ13号
楽天マガジン つり情報2022/9/15号 36pageより引用
②通常時…ハリス8号 6メートル、ハリ12〜13号
③食い渋り時…ハリス6号 6〜8メートル、ハリ11〜12号
仕掛けの部品
天秤は太さ、長さ、形状等、色々あって自分の好みで考えています🤔
天秤の長さはマダイは長い方が3段引きのショックを吸収してくれるように思います。
天秤の太さは大ダイでも細目で十分ですネ。
天秤は形状記憶合金の「吉見製作所 CR-700-1.0 夢の天秤 赤」がお勧めです😎
グルグル丸めてバックにコンパクトに突っ込んでおけ便利で、ストレートで真っ直ぐ当たりを伝えてくれるます。
他の人とお祭りしたり、手前祭りし難い引っ掛かりが少ない「からまん船天秤」もお勧めですネ😎
クッションゴムも太さ、長さ、色等々。
私はマダイは太さ1~1.5mm、長さ1mで十分です。ワラサ狙いは太さ2~3mm、長さ0.6~1mですネ。
ハリス・針は太さ、長さ、色、形状等々こだわりが楽しいです😆
針は付けエサがズレないケン付きがお勧めです。マダイは9〜11号、ワラサ針は12号ですネ。
ハリスはスティルス、ブラウンハリス「ジョイナー船ハリスⅡ」がお勧めです。
🐟魚には見えないと言うのが良いですョネ😎
船長の指定タナ計算には一定のハリス長さがあるようですので指定のハリス長さは聞いておきましょう。しかし、指定のハリス長さでビシの位置を変えて良い場合やコマセをばらさないように、またビシを下げて魚を驚かせて散らさないように指示タナ(ビシ位置)を統一しハリス長さは自由に変えて良い船長も居ますので気を付けましょう😅
コマセマダイ仕掛けには1本針、2本針があります。好みですが、2本針りは作るのが手間ですが、釣れるタナが2本針の上か下かで参考になります。ダブルで釣れるとうれしいですネ。エサ取りも居る位置も分かります。1本針はシンプルで取り回しが楽だし、船上で仕掛けを作るのが楽で速いです。私はいつも1本針😎
市販の仕掛けセットも良いですが、ハリス材質、ハリス長さ、針形状などこだわりが出てきたら、やはり自作が、楽しいですヨ。自作している時間が無い場合や足りない場合、船上で自作出来るようになるまでは市販品も用意して置くと良いですネ😎
コマセビシは ライトタックル60号、標準タックル80号のプラカゴか、細身のステン缶がお勧めです。
私が使っているダイワ MDビシII 60号は錘20号を内部に追加して80号になるので潮が速い場合にも安心ですし、ライトタックルから標準タックルに替える際にも兼用できて便利です😎
1-4. その他装備品
マダイのクーラーボックスは30リットル前後で十分でしょう。
ワラサ狙いの方は35リットル以上など欲しくなりますが、重いのでキャスター付きが便利です。
フィッシングバックも予備の電動リールが入るくらいでの小ぶりで良いでしょう。
冬場の朝やワラサに沸く早朝のように朝暗い時は胸に付けられる懐中電灯があると、手元が照らされて、とても便利です。
胸に付けるとちょうど良いCOBタイプのペンライトは電池式、充電池式と色々出て来ました。充電式はUSB接続口に海水がかかって乾燥した状態で充電すると塩分で加熱損傷することがあります🤔。防水ならばUSB接続口を良く洗って乾燥するか、接続口キャップ蓋付が良いですネ😎。COBとは「Chip On Board(チップオンボード)」の略語。
ワラサを取り込む時には指ゴム、グローブを装着しておくと安全ですネ😅
2. 実釣
2-1. 釣り座
マダイ釣りで釣れる釣れないは絶対に釣り座です😆 釣友のNさんは腕だと言いますが...🤔
臆病なマダイは船影を避けて潮下に様子見て遠くに居ます。アジやワラサのように突っ込んでは来ません。
東京湾では下げ潮、上げ潮による潮加減、潮向きと風向きで釣果が大きく違います。
私の釣り座、ミヨシ(船の前の方)は冬場なら上げ潮の北風、夏場は下げ潮の南風が釣れます。
オオドモ(船の一番後ろ)はその逆ですネ。
コマセが良く効くドウの間は安定して良く釣れます。ちょっと狭いですが揺れも少ないですネ。
手前マツリしやすいロングハリスをどう置くか
ロングハリスは移動時、投入時に絡みやすく、水が流れてる船床にハリスを置くと一発で絡みます。一旦取り込んだハリスを風が無ければ釣座横や後ろに、風が強い時は空のバケツに針先から置き直すと投入時に上になったハリス元から出てきますので絡みません。移動時や仕掛けが船上に上がっているときは仕掛け巻きやオレンジ色のプラ枠に巻き付けておくもの良いでしょう。
2-2. 釣り場
東京湾で3~5月のノッ込み大ダイの時期と秋口の数釣り、夏場のワラサフィーバーが面白いのは剣崎沖です。大船団に成ります。
意外と大ダイも望めて釣れるのは城ヶ島沖です😀 最近はちょこっと遠征もありますが...小ダイが数釣り出来るのは久里浜沖ですかネ。
釣り場に着く前にハリスを出して置くと風で祭ってしまうので接続した上で仕掛け巻きに巻いたままにして風が当たらないところに固定して置くと良いです。
竿先も道糸を張って置いた方が竿先に絡まなくて良いです。
付けエサのオキアミはコマセの中から潰れたり目が取れたりしていない形の良いのを数尾拾い、尻尾を2節目でハサミで切って置きます。夏場は暑いので形の良いのをクーラーボックスに入れて取って置いて、終盤のチャンスに使います。
マダイの場合はプラカゴの上穴・下穴はオキアミコマセの時は1/2程開けてコマセ調整キャップは2穴程開けて置き、コマセを8分目詰めて、潮加減で出方が変わるので1回の投入で丁度無くなる位に再調整します。
付けエサは真っ直ぐになるようにするのが、基本。まるまるとクルクル回ってしまうと言われてます。
マダイに頭だけカジラれるので尾っぽから2節目くらいでカットして針を刺して真っ直ぐな短めのエサ付けにしています😎
ワラサ狙いのコマセと付け餌
肝心なのは放出口の調整で、ワラサの場合はしっかりコマセをまき出せるよう上の窓は全開、下の窓もオキアミ1匹が通るくらいに開けておく。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 28pageより引用
ワラサ狙いでエサ取りが多い時にはイカタン(イカの短冊切り)を混ぜるを餌持ちが良いです。
付けエサのオキアミはコマセの中から取るスタイルで、他にイカタンを用意してくれている。付け方はオキアミの1匹掛け、オキアミとイカタンの抱き合わせ、オキアミとイカタンのサンドイッチとあるが、エサ取りの出具合により色々試してみるといい。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 28pageより引用
2-3. タナ取りと誘い方
コマセマダイのタナ取り
以前は底からのタナ取りでしたが、底にドスンと落とすと魚がおどろいて散ってしまうので、近年は海面からのタナ取りがほとんどです。
タナ取りは道糸の色・マーカーを見ながら船長の指示ダナに合わせましょう。船釣り用のPEは10m毎に色が変わり、1m毎・5m毎にマーカーがあるので投入時に頭でカウントして指示ダナの糸色を覚えて置きます。
コマセビシを指示タナから5~6m下まで下ろしたら、しばらくハリスが潮になじむ(潮流によって流されながら下を向く)まで5秒程待ってから巻き始める。待たないで下におろして直ぐに巻き上げ始めるとハリスが道糸に祭って(絡んで)しまいます。
が、基本ですが、なるべくコマセビシをマダイの居るところから素早く消した方が良いので、からみにくい天秤を使ったり、潮が速い場合など早めに巻き上げる方が良いですネ。
指示ダナへ合せて待つ、手持ちならば付けエサを食われた手ごたえがあったり、竿先を見ていれば付けエサが取られた瞬間が分かります。
コマセマダイの誘い
手持ちは釣り時期によりますが、食いが立つ秋口は頻繫に誘うと良いです。
誘い上げたり、落とし込んだ時に食う間を与える(5〜10秒止めて置く)と食って来ます😎
置き竿も適宜、大きく誘い上げてあげたり、ゆっくり落とし込んだり工夫すると良いようです。
探検丸など魚探があると指示タナより上で待って、魚🐟が入ってきたら、指示タナまで落とし込むと良いようです。
指示ダナで待っている間、コマセを撒くためにそのまま竿いっぱいに振り上げてゆっくり竿を下す。コマセを撒かない時はゆっくり竿を誘い上げ(付けエサをゆっくり動かす)、竿を上に揚げたまま付けエサが潮になじんでなびくまで待ってから、ゆっくり竿を降ろす。誘いをたまに入れると付けエサが動いた瞬間に食ってくることが多々あります。
コマセビシを指示ダナよりハリス分下ろし、1メートル刻みでコマセを振り出し、縦に長い帯を作るイメージで指示ダナに合わせる。3分間隔くらいで早めの手返しを心がけたい。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 29pageより引用
テーパー式の場合は上下のハリスを同じくらいの長さにして太さにあまり差を付けないのが主流になっている。食いが悪い、アタリが遠いときには先ハリスを細く、長くしていくというのも一つの手。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 30pageより引用
マダイの場合はたくさんコマセをまく必要はないので、マダイ狙いに転じた場合はコマセが出過ぎないように放出口を閉めておくことを忘れずに。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 31pageより引用
マダイの場合、コマセビシを沈める深さはハリス長の半分ほどとされ、エサ取りを寄せない、コマセに浮いてくるやる気のあるマダイを釣る意味合いあらタナ下1〜2mやほとんどタナでのビタ止めなどとすることもある。
エサが取られない、食い気がないようなら置き竿でじっくり待つか、エサ取りが多かったり、マダイにカジラれた感じの、活性があるようなら誘ってアピールする。誘いは竿一杯持ち上げたり、ゆっくりと落とし込んでいく。落とし込んでタナを下げたときはせいぜい30秒以内としたい。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 31pageより引用
コマセビシを指示タナから下げると魚が驚いて散ってしまったり、コマセ煙幕も下がって魚が浮いて来ないので誘いは指示ダナから2〜3m上で待って魚が浮いて来たタイミングで指示ダナまで落とし込むのが良いと思います😎
楽天マガジン つり情報2019/12/15号 より引用
楽天マガジン つり情報2020/11/15号 より引用
こんなコマセワークもあるんだな~、こんど試してみよう。
...
アタリが無ければまず3分くらいで巻き上げて付けエサを確認する。
頭だけ、すっぱり食われてるとマダイっぽい。
全く付けエサが無かったり、グジュグジュとつぶされたように残っている場合はエサ取りの小魚が多いので、タナを少し50cmとか1mとか上げて様子を見たり、余りにエサ取りが多い時はコマセを撒かないで付けエサの誘いだけでマダイにアピールした時にマダイが食いました。
付けエサがきれいに残って居れば次は5分、次は7分と待つ間を長くしていきます。コマセビシに残って居る撒きエサの量を確認して待つ間隔を決めます。潮がたるんで動きが無く魚に食い気が無い時、撒きエサを抑えて付けエサだけで長く間を取った時にも釣れることも多々あました。
楽天マガジン つり情報2020/11/15号 より引用
手返し良く再投入するには手前祭りを防せぐハリス捌きも重要、特にマダイ釣りは長ハリスを使うので取込み時に段取り良くすると良い。取り込んだハリスが強風や船床の流水に流されると即、手前祭りとなるのでバケツをもう1つ用意して仕掛けを取り込んだらバケツの中に付けエサから入れるように入れ直しして居ます。風が強く無く足元床の流水を避けるだけならば座席や後ろ側の乾いた床にハリスと置くと良いです。
楽天マガジン つり情報2020/11/15号 より引用
手返しを良くする重い仕掛けで攻めの釣りを松本プロが実践しています。
餌取りが多い場合は手返しを良くして餌取りの中のマダイに餌を多く提供するか、ですネ。
如何に餌取りを避けてマダイの前に付け餌を見せるか、ですネ。
楽天マガジン つり情報2021/5/15号 46pageより引用
楽天マガジン つり情報2021/5/15号 49pageより引用
探見丸、TankenmaruSMARTで浮いた魚を見て誘って食わせる
探見丸親機を搭載した船にあまり乗らなかったので探見丸は持って居ませんが、最近良く乗るようになった剣崎松輪江奈港あまさけや丸の新造船「第23あまさけや丸」に📱スマホソフト「TankenmaruSMART」に対応した親機が搭載されていました。
防水スマホを船べり下の棚に置いておいて🐟魚が浮いて来たチャンスに誘いを入れて、バッチリ食ってくると、とっても楽しいですネ😁
好調時は通常の釣り方では他の魚が先に食ってきてしまう。コマセを一切まかず、そのままタナまで上げるだけでいい。余計なことをするとアジやフグが食ってきます。マダイの下にアジの反応。アジが食ってきたら1〜2mタナを上げてみる。それでも食われるようだったら、海面からのタナ取りでタナでストップしてコマセを撒かずにそのまま待つ。食いがいい時は1〜2分待って、食わなければ回収して付けエサをチェック。まめに手返しすればだれにでもチャンスがある。
楽天マガジン つり情報2024/11/1号 21〜22pageより引用
剣崎沖 ワラサのタナ取りと誘い
暑い夏場はコマセを全部解凍しないで、まずは半分をクーラーボックスに入れて保管が良いです。
コマセはポロポロ出すのではなく、タナまでに一気に放出と言われますが、ドバッと撒くとコマセに着いて船から群れが離れてしまう気がしますので、コマセの帯を太長く切らせないように撒き続け止めて帯の中に付けエサを同調させる感じが良いかと思います。手返し良くコマセを撒き続け、止めて食わせる感じ...ワラサ釣りは朝一がチャンスなのでコマセをしっかり撒いてワラサを船下に寄せましょう。
チャンスタイムの朝は1分程度でビシカゴを回収して手返し良く入れ直します。カゴのコマセが出ていなければ下窓を開放して出を良くしましょう。ステン缶は強めに竿を振ってコマセを出します。
乗船している船や周りの船を見て、近くでヒットしていたら竿を持ち上げ落とし込んで誘うと、その瞬間にヒットすることが多いです。
食いが一段落したら手返しを2〜3分にして様子を見ましょう。
3. ヒット~取込み
マダイは反転引ったくるようなアタリ、ワラサはモゾモゾとしたアタリです。
ハリを飲み込まれると口でハリスが切れるので、アタリがギューンと来たら「グウィーン」と竿を持ち上げるようにして合わせ、バレにくい口角にしっかりハリ掛かりさせましょう。これ!ポイントだと思います!「グウィーン」ですョぉ😎
3-1. マダイ取込み
ヒットしたらマダイとのやり取りを楽しみましょう😁 竿を引き上げられた分、竿先を下げながら手巻きでラインを巻く。強い引きがあったら竿の弾力と送り込み、ドラグを滑らせてシノギます。マダイの突っ込みをしのいだら、また竿を引き上げてラインを巻き上げます。マダイの口をこっちに向かせたまま竿の引き上げと手巻きを繰り返します。ポンピングと言い、醍醐味ですネ😎。慣れない人は竿の弾力とリールのドラグ性能に任せて竿を起こしたまま一定に巻く方がバラさないようですが...
水面にコマセビシが来たら道糸にテンションを掛けたまま竿を竿掛け(ロッドキーパー)に掛けます。竿掛けに掛けたまま竿先を上げてコマセビシを引き寄せてつかみます。コマセビシを引き寄せハリスをつかんでコマセビシは撒きエサバケツ等に置きます。ハリスを手繰ってマダイを寄せます。
マダイはポッコリと浮いて来るので取込みは楽です。最後に暴れて針が外れることがあるのでハリスのテンションを掛けたまま口を水面から出せばおとなしくなります。
3-2. ワラサ取込み
ワラサなど青物はグルグル回って隣や後ろの釣り人とオマツリするのでタックル的に問題なければドラグを締めて竿を立て弾力と電動で一気に取り込むようにしましょう。ワラサなど強い引きがあったらハリスを送り込みます。ハリスは指に巻かないこと、強い引きでハリスで指が切れてケガをすることがあります。
竿先がギュギュンと突っ込んだら竿を立て、合わせを確実にする。
巻き上げはドラグをきつめに締めておき、電動の一定速で巻き上げる。遊ばせると周囲とのオマツリを誘発するので、魚の頭を上に向け主導権を取らせないようにする。強引過ぎる巻き上げはバラシにつながるから、適度なヤリトリは必要。
取り込みは周囲で強力し合ってタモ取りしよう。釣った人はタモのほうへ魚を誘導し、すくう人は魚の頭からタモへ入れるようにする。
楽天マガジン つり情報2022/11/15号 29pageより引用
4. 片付け
4-1. 魚の持ち帰り方
🐟魚はエラを切って、海水桶で血抜きをします。血抜きが出来たら直ぐにクーラーに入れて海水を少し張った海水氷で氷締めします。
帰港し下船する前にクーラーの底栓を開けて氷が溶けて薄まった海水は抜きます。塩分濃度が薄まった水に🐟魚を浸けて置くと魚の「うまみ成分」が水に溶け出してしまうそうです😎
🐟魚の上に氷を追加していっぱいにして帰宅します。🏠家に着いた時と1晩このままで置いて翌朝、フロ場でまた底栓を開けて溶けた水を抜きます。氷が足らないようだったらペットボトル氷などを追加します。
氷と魚をどけると、こんな感じで魚の下にペットボトル氷があるので🐟魚が溶けた水に浸かりません。
4-2. 魚捌き、保存方法
マダイ・ワラサは冷やして翌日捌くのが熟成して、あまくて美味しいです😎 釣った日の夕方、捌くとコリコリした食感を楽しめますが、淡白な味ですネ🤔
キッチンペーパーで巻いて水分を取ると甘味・うまみが凝縮しています😆
マダイ・ワラサは冷凍にして日持ちします。年末にマダイ・ワラサを釣ってキッチンペーパーを巻いて凍らせ、正月に刺身で美味しくい頂きましょう😉
ワラサにはブリ糸状虫が結構、居ます😫 アニサキスじゃないけど...
無害のようですが...発見したら、指で摘んで取り除きます😁
ブリの寄生虫には、主にブリ糸状虫とアニサキスの二種類があります。
ブリ糸状虫は大型の寄生虫で、細さは2~3ミリほど、小さいものは5センチ、大きなものは50センチにまで成長します。筋肉や体腔にとぐろを巻いたように寄生します。大きいので捌いた時に目視で発見できることがほとんどです。魚の筋肉部分に寄生し、体液を吸って生きているため、橙赤色をしています。ブリ糸状虫は食中毒になったり、人の体内に寄生したり、卵を産み付けたりしない無害なもので、寄生していた魚も食べても衛生上の問題はありません。
アニサキスの色は半透明の白色で、幼虫のサイズは2~3センチの糸状。鯨など宿主の体内では成虫に成長しますが、人間の体内はアニサキスにとって環境が合わないため成虫にはならず、1週間以内に死滅します。しかし、その際アニサキスが胃や腸内の粘膜に潜り込むことによって起こる急性胃アニサキス症では、食後数時間後~十数時間後に、みぞおちの激しい痛み・悪心・嘔吐を生じます。
ブリの切り身を購入して、加熱調理したところミミズ状のひもの様なものが出てきた。寄生虫ではないか。:農林水産省 より引用
4-3. 料理
マダイは釣って翌日午前中に捌いて刺身にするのが、とても甘くて美味しいです。
刺身が不得手な人は塩焼きが甘くて美味しいです。カルパッチョ、漬け、アクアパッツァ、鯛めし、しゃぶしゃぶ等々色々美味しいですネ。
ワラサも翌日午前中捌くと甘くまろやかになり、刺身やブリしゃぶがとても美味しいです。
まとめ
マダイ・ワラサはヒットすると楽しく、釣れる🎣と美味しくて嬉しいですネ😆よだれが出ます😋
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