相模湾のライトタックル中深場五目 クロムツ・アカムツ・キンメ 釣り方
ライトタックル中深場五目釣りはクロムツやアカムツ、キンメが釣れる美味しい釣りです。釣り方も難しい誘いなど無く、いつも使うビシアジやイカタックルで気軽にチャレンジできます。
目次
1. 事前準備
1-1. 船宿
神奈川エリアでは小田原〜真鶴沖や葉山〜長井沖周辺などにもポイントがあるが、ここでは城ヶ島沖...を紹介しよう。釣り場の水深は200〜350m。釣れるのは40cm級の良型ムツをメインにキンメ、メダイ、シロムツ、ユメカサゴなど。
楽天マガジン つり情報2024/12/1号 36pageより引用
<宮川湾 二宮丸>2006年からもう18年、釣り友との定宿になっています。コロナ禍も収まって来たので、外出自粛解除!、楽しみです…秋から冬のマダイ・ワラサ釣りの他、夏はカツオ・マグロ釣り、冬から春のティップランエギング、中深場五目、ヤリイカ、マルイカ、ヒラメ・ハタ、イワシメバルなども狙ってくれます。基本5名からの仕立て船ですが、平日は乗合い船もリクエストでやってくれます。
<湘南 茅ヶ崎港 一俊丸>中深場釣り初回、一俊丸ホームページの釣り方を参考にさせて頂きました。
<三崎海外港 伊三郎丸>同じく 中深場釣り初回、 参考にさせて頂きました。釣果速報が楽しくて良く見てる船宿です。
クロムツを中心に深海200~350m位の深さのライト深海乗合3名より出船。港に6時集合になります船の前に階段が有り番号札が有ります座席は先着順になります。乗合1人 12,000円。釣り場の城ヶ島沖へは20分足らずで到着。
神奈川 三崎海外港 釣り船伊三郎丸HP より引用
<小田原 早川港 おおもり丸>キンメがいっぱい釣れる船宿です。ヤリイカやキス釣りでは行ったことがありますが、中深場五目釣りにはまだ行ってません。12月~4月くらいのアーカイブ(本日の釣果)を見るとすごいですョ。
<相模湾腰越港 秋田屋>LT中深場五目 乗合1.1万円。オモリ150号と軽い、PE4〜5号350〜400m電動リールでOK。ムツ順調、日の出から1時間がチャンスタイム、通常7本バリだが、サバの活性も高い場合はハリ数は5本くらいに抑えた方が良い。キンメ、アカムツは時の運。
<相模湾小坪港 太郎丸>沖ノ瀬ライトキンメ 予約乗合1.2万円、6時集合。フルレンタル2,000円。釣り場は沖ノ瀬 水深300〜400m、オモリ250号、300号、350号、釣り場まで1時間程。
楽天マガジン 釣り情報2023/2/1号 82pageより引用
<相模湾福浦港 よしひさ丸>ライトキンメ五目予約乗合 1万円(氷、エサ付き)、4時40分集合。真鶴沖のポイント100〜270mまで10分、小田原方面でも30分。釣り場が岸に近いので風に強い。
楽天マガジン つり情報2024/2/1号 37pageより引用
1-2. タックル
竿は...オモリ200号に対応できるビシアジ用やイカ竿でもよく、最近は...ワンピースロッドでやる方もいる。道糸は400〜500mくらい巻いておきたい。号数的には4〜6号がベストだが、「3〜8号でOK」のと許容範囲は広い。したがってリールはシマノなら3000番、ダイワなら500番の中型電動で余裕の対応ができる。仕掛けは胴付き仕掛けでハリ数は3〜8本くらい。実際は5本もあれば十分なことが多いが、キンメの群れやムツの大きな反応に当たったときにはハリ数が多いほうが有利となる。自分で扱える範囲で使い分けよう。自信が無ければ3〜4本をすすめる。
楽天マガジン つり情報2024/12/1号 36pageより引用
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 40pageより引用
釣り場:漁礁、砂地。水深100〜300m前後。
ライトキンメ五目 | 釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸 より引用
リール:中型両軸電動リール。PEは3〜4号を350メートル巻いてください。
(高切れした時のために予備のリールがあるといいです。)
仕掛け:胴付き5〜8本バリ。
オモリ:150号。
(6〜8号など太いPEを使用されたい方は250〜300号)
ビジアジやヤリイカ・スルメイカ用タックルで良いようです。
リール:中型電動両軸リール (ダイワ500番、シマノ3000番など)
二宮丸 | 一俊丸 | 伊三郎丸 | おおもり丸 | |
狙う魚 | クロムツ、アカムツ | キンメ、クロムツ | キンメ、ムツ、メダイ等 | キンメ、クロムツ、アカムツ |
PE号数 | 4号 | 3~4号 (6〜8号) | 4~8号 | 4~8号 (PE8号以上) |
錘 | 200号 | 150号 (250〜300号) | 200号 | 150号 (錘200号推奨) |
狙う場所 | 城ヶ島沖、沖ノ瀬 水深100〜300m前後 | 茅ヶ崎沖、瀬の海、城ヶ島沖 水深100〜300m前後 | 沖ノ瀬 100m~深海400m | 小田原沖、真鶴沖 |
PE巻き長 | 300m以上 | 350m | 500m | 400m以上 |
潮に流されて水深以上に出てしまうし、お祭りして高切れしたりするので巻けるだけ巻いておいた方が良いでしょう。
(FM3000MKの場合、max巻けるのは3号533m、4号400m、6号300m)
ちなみに本格的なキンメ狙いの深場釣りは水深400m以上、錘250~400号、PE6号600m以上、電動リールシマノ6000番以上・ダイワ800番以上のようです。
PE:3~5号、錘:150~300号 、表にまとめるとこんな感じ?、潮に流されて底が取れない時は錘を重くする。
(PE6、8号はキハダタックルを使いたい場合、PE3号はお祭りした時に高切れし易い)
使いたいタックル(竿・リール)に合わせてPE号数、錘を選択しましょう😄
PE号数 | 3号 | 4号 | 5号 | 6号 | 8号 |
錘 | 130、150、180号 | 150、180、200号 | 180、200、250号 | 180、200、250号 | 200、250、300号 |
PE巻き長さは船長の狙う場所によるので船宿指定 ➡ 二宮丸PE300m以上、一俊丸350m、伊三郎丸500m、おおもり丸400m以上等
1-3. 仕掛け
3~8本針の胴付き仕掛け。針はムツ針。枝スはヨレるので枝スを結んだ替え針も用意。
初めての方は3本針、5本針で慣れてから針数を増やそう。
一俊丸 | 伊三郎丸 | おおもり丸 | |
幹糸 | 3~4号 150cm間 | 8~10号 120~150cm間 | 8~12号 130cm間 |
枝ス | 10号60cm | 8号60~75cm | 6~8号60cm |
捨て糸 | 10~12号 150cm | 8~10号 120~150cm | |
針 | ムツ針17~18号 | 三浦型17~19号 | ムツ針16~17号 |
針数 | 5〜8本 | 3〜8本 | 5~10本 |
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 40pageより引用
ムツ釣りでは昔から光り物はご法度とされている。水中ランプ類はもちろん、タコベイトなども無い方が良い。サバやサメを寄せることになり、同船者に迷惑をかけることもあるからだ。最近、アカムツ釣りの流れからマシュマルボールの使用も見かける。確かに浮力があり潮に乗る効果で有効なことが多いが、これも同じ理由から無発光タイプを選んだ方が無難だ。捨て糸の長さ...短いとカケ上がりのポイントなんかで根掛かりが多くなります。最低でも1m〜1.5mが標準と考えたい。
楽天マガジン つり情報2024/12/1号 37pageより引用
1-4. その他装備
ムツは歯が鋭いので針外しは魚外しやペンチが必要。
2. 実釣
2-1. 船宿
釣り座の確認。
2-2. 釣り座
風下、トモ側にマグネット板をセットします。仕掛けが投入時に引っ掛からないように足元や船べりをチェックしましょう。
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 41pageより引用
2-3. 釣り場
餌付け
サバ切り身餌は先端中央へちょん掛けして回転して手前祭りしないようにする。
付け餌は塩サバだが、柔らかく新鮮な釣れたサバを捌いても食いが良いようだ。
身は削いで薄く数ミリにし、1センチくらいの太さで斜めに包丁を入れて長さは4~10センチ以上にするとよい。
2-4. 誘い方
投入
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 41pageより引用
サバ切り身餌の付いた針をマグネット板のマグネットに着けて並べ、合図とともに錘を投げて投入します。
(投入を同時に行うか、順番に行うかは船宿によるので船長に良く確認して下さい)
バッククラッシュしない程度にスプールに指を当ててサミングします。
ムツ釣りに効果的なイワシ餌を使う場合、硬い部分に上手くハリを刺してないと放り投げると餌がどこかに飛んで行ってしまいます。
イワシ餌を上手く付けられない場合は放り投げないで両手で片方づつ枝スを持ちながら針に気を付けて錘をゆっくり下すと良いです。
仕掛けがすべて入ったら、クラッチを切って竿先を海面に向けて出来るだけ素早く沈め、サバを避けます。
リールの道糸目印か、水深カウンターで船長の言った水深が15mくらい近づいたらスプールを押さえて止めたり放したりして着底を見過ごさないよう確認します。ドンと落とすと魚がびっくりして散ってしまいます。隣の人が底立ちを取り始めているのに自分のリールがドンドン出ている場合はクラッチを入れ止めて、5~10m巻き落としして落とし直し、糸フケを取ると底立ちが分かり易いです。
タナどり
オモリが着底したらすぐに糸フケを取り、1.5mほど巻いてアタリを待つ。置き竿のままでも良いので時折は竿を持ち上げて誘うことを忘れずに。誘いを掛けられるのが...ライトタックルの特徴だ。ポイントでは...潮の流れによってカケ上がったりカケ下がったりする。カケ上がっていく場合は、オモリが海底に接したら、すぐにまた1.5mくらい巻く。カケ下がっている場合は船の流れる速度にもよるが、30秒に1回くらいは仕掛けを下ろしてオモリを着底させタナを取り直すこと。これらの動作は誘いにもなる。しばらく誘ってアタリが無いようなら、20mくらい巻いての巻き落としも有効。
楽天マガジン つり情報2024/12/1号 37pageより引用
錘が着底したら、糸フケをリールを巻いて取り、道糸を真っ直ぐにします。さらに、もう一度直に棚を取り直します(二段取り)。
船長のタナ指示分、仕掛けを上げて、魚群の中にエサを入れます。
底は平坦であったり斜面(カケ下がり、カケ上がり)があり、水深が変化するので頻繁に棚取りしましょう。
数回、誘いを繰り返したら、錘を底まで落として、底立ちを取り直し、錘を底から1m付近のタナに取り直します。
タナボケしないように15~20秒、置き竿でも40~60秒に1回を目安にマメにタナを取り直ししましょう。
指示ダナが高い時はキンメの反応が多い。
誘い
誘い方は次の図の通り、細いラインと手持ちで餌を躍らせて頻繁に誘う。
竿いっぱいに持ち上げて振り下ろす「叩き落とし」や底立ちをマメに取って餌を動かす。
置き竿でもタナ取りが誘いになります。
エサが上下に揺れるイメージで誘った後、止めを入れると良い。
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 41pageより引用
本命が中層にいる場合は、底を狙うとスミヤキばかりが食ってくることも……。
2- 5. ヒット~取込み
ヒット
飲まれるとムツの鋭い歯でハリス切れするので、コツンとか、モタっとかアタリがあったら、しっかり合わせる。
1尾目が掛かっても直ぐに上げないで追い食いを狙おう。水深が深いため追い食いさせたほうが効率が良いです。
追い食いのやり方は次の図の通り。
カケ上がり、カケ下がりは船長が「浅くなってくるよ」とか「深くなってくるよ」と教えてくれます。
追い食いのアタリが出るのが止まるまで(目安は大きく3回位以上引かせる)キンメダイやムツが付くようにイメージし、時には糸を出し時には糸を張り気味にしたりして操作を繰り返す。
ここでのタイミングは仕掛けのサイズにより微妙に違いが出ます、ハリスの長い方(75cmクラス)はじっくり派、又短い方(50cmクラス)は速攻派で食わせますので目安として長い方は食わせてから3分以下、ショ-ト派で1分チョイ位を目安として巻き上げ開始します。
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 42pageより引用
取り込み
アタリが出てからの巻き上げは各自の自由裁量。すぐに巻くのもよし、多点掛けを狙ってじっくり待つのもよしだ。
巻き上げは中低速で行い、海面下に道糸と仕掛けの接続部が見えたら巻き上げを止め、竿を立てて道糸を手に取る。その道糸部分をキーパーの糸止めにはさみ込み固定しておくと安定して仕掛けを取り込める。仕掛けの取り込みはハリスの絡みを取りながらハリをマグネット板に置いていく。道糸に絡んでいたら解くのは後回しにして床に置いておき、オモリまで取り込んでから解きにかかる。魚が付いている場合も同様の手順。
楽天マガジン つり情報2024/12/1号 38pageより引用
巻き上げは電動中速、下あごが弱い魚なのでドラグは船の揺れで、ズルっ出るくらいか、固めに調整しておく。ズル、ズル出ると枝スが弛みバレるようだ。電動巻取りの間は竿を手で抱えていた方が魚のバレは少なくなります。ドラグは回転するスプールを押さえたら停止するぐらい。
仕掛けが上がってきたら、一気に取り込むと修復不可能なくらい仕掛けが祭るので、上針から枝スを引っ張ってヨレを取りながら、針をマグネットに着けながら並べて回収していく。魚が掛かっている針は座席か足元に置いておき、錘まで取り込んでから、魚を外す。
一斉投入の場合は船長の合図がなくても次の投入は自由に出来ます。
鋭い歯が口一杯に並んでいるので、間違っても指を口の中に入れたりしてはいけない。
楽天マガジン つり情報2021/12/1号 42pageより引用
楽天マガジン つり情報2021/1/1号 43pageより引用
取り込んだ魚は足元などに置くと暴れて仕掛けが絡まるので、海水を張ったタルにいったん入れておき、オモリまで回収した後にハリを外す。
楽天マガジン つり情報2022/1/15号 49pageより引用
3. 片付け
3-1. 魚捌き、保存方法
一般的な白身魚なので氷水で1日置いて翌日捌くと甘いうまみが出ると思います。
タオルペーパーを巻いて水分を取れるようにすると良いですネ。
3-2. 料理
まとめ
真冬の釣りになるので、海が荒れることが多く、朝方暗い内が釣れるようで、ちょっと辛い釣り🎣ですが、美味しい釣りだし、そこそこ釣果も望めるので面白い釣りですネ!!😎