東京湾のライトタックル黄金アジ ライン引き釣り方
釣りを始める人の人気な釣り物としてオモリが軽くて竿も短く扱い易いライトタックルアジ釣り、船に慣れていない方は先ずは半日船か、ショート船で狙うのが良いかと思います😄
アジは日中、底付近を群れで回遊し、目が良く、雑食性、吸い込むような捕食で、口の周りが柔らかいですネ。食べても刺し身、アジフライ、塩焼き等々、スッキリ甘くて、とても美味しいです。
釣ってすぐ血抜き等処理したアジを食べたら、スーパーで買ったアジフライはちょっと魚臭くて食べられなくなります😅

目次
1. 事前準備
アジを船釣りしようかなぁ、となったなら、船宿探し、釣り方の確認、必要な道具の確認準備。初めての人は船酔い対策もですネ😎
1-1. 船宿
東京湾には黄金アジ釣り場があります。
横浜、八景、走水から観音崎、浦賀辺りの潮がキツイ、潮流が早い浦賀水道に居着いている金アジが体高が高く、胴が太く、丸みを帯び、脂が乗って、とても美味しいですネェ😎
<金沢漁港 蒲谷丸> 午前・午後LTアジ船、料金 6,500円(コマセ・アオイソ・氷1個付)、午前船(6:30集合)7:20出船~11時沖上り、午後船(11:30集合)12:30出船~16:00沖上り、道具:竿・リール・道糸・ビシ30号・天秤(貸し竿1本¥500)、仕掛け:道糸PE2号まで、竿1.8~2.1m前後、ビシカゴ30号(レンタル無料)、アジ仕掛け2号1.8~2m、2本針or3本針。要予約にて男性料金2名より出船確定。

1-2. タックル
今回は東京湾の20〜30mの浅場で釣れるようになり流行りだした釣り方が楽な初心者向けのライトタックルアジ釣りです😅
竿は1.8m 6:4〜8:2調子のライトタックル。リールは両軸手巻きリールか、超小型電動リール。道糸はPE1〜2号。テンビンは25〜30cm。ビシは30〜40号。仕掛けはハリス1〜2号 2〜3本針。道糸やビシ等は船宿の指定がありますので予約する船宿に確認しましょう。
竿の調子とは竿のどの辺りが曲がるかですが、魚の当たりが良く分かる8:2、7:3などの先調子が良いか、掛かった時に曲がってしのいでくれバレにくい6:4、5:5などの胴調子が良いか、釣り人の腕と好みで決めましょう😎



1-3. 仕掛け
市販仕掛けがいっぱい出ているので初心者やたまにやる人は市販仕掛けを数種準備しましょう。

テンビンはこだわるなら腕部分が真っ直ぐなストレートタイプが仕掛けが絡みづらく、アタリもシャープに出るのでお勧め。クッションゴムはクロダイなど大型ゲストが交じる時以外は必要なく、付けないほうがモタレのアタリなど小さなアタリも出やすい。コマセカゴはコマセが出過ぎない網目の細いものを使用したい。オモリは40号。ハリスは1.5号、全長1.8m前後の2〜3本バリ、慣れない人は2本バリで手前マツリのトラブルを少なくしたい。好調なときは耐久性があるハリス2号で効率良く釣るのがお勧め。
楽天マガジン つり情報 2025/3/15号 29pageより引用

釣り餌の撒くコマセエサと付ける付けエサは船宿で準備されて居ます。
アジ釣りのコマセエサはイワシミンチ、付けエサはイカ身を赤く染めたイカタンか、青イソメです。

1-4. その他釣り道具
釣り初心者が準備する必需品は先ずはカッパ、長靴とタオルです。☔雨が降っていなくても、船が移動するときには波が高かったり風が強かったりするとずぶ濡れになるのでカッパが必需品ですが、船宿でカッパの準備は全く無いです。海上に出ると思わっず風が強く、寒いときにはカッパがあると風を防いでくれます。船の床には海水バケツ用ホースから水が流れていることが多いので夏以外は長靴ですネ。手を拭いたり、汗を拭ったり、魚をつかんだり、準備している船宿もたまにありまが、タオルがあるととても助かります。


アジは結構、丈夫でバケツの中でいつまでも元気です。絞めてクーラーに入れようと、つかもうとしても結構難しく、ヒレが手に刺さると、とても痛いですのでタモ網があると便利ですネ😎

2. 実釣
2-1. 船宿
船の釣座の場所取りは船上にクーラーや竿を置いて確保してから受付に伺う場合と船宿で釣座札を先着順で取れば済む場合などがありますので、船宿に事前に確認しましょう。船宿受付で乗船名簿に記載して料金を払います。料金後払いの船宿もあります。昔は釣果によって料金が変わったこともありましたぁ😄
2-2. 釣り座
アジは基本的にはどこでも釣れますが、強いて言えばコマセが効いて最初の魚群に当たる潮上が釣れます。東京湾では干潮からの上げ潮なら夏場の南風はトモ(船尾)、冬場の北風はミヨシ(船首)、満潮からの下げ潮は夏場の南風はミヨシ(船首)、冬場の北風はトモ(船尾)が潮上になります😎
釣り座のセッティングは船を風上側に向けるので竿はミヨシ(船首)側に置く、コマセの入ったバケツは自分の正面、その隣に取り込んだ魚を入れるバケツを置きます。仕掛けを取り込む場所には引っ掛からないように余分な荷物を置かないようにしましょう。


2-3. 釣り場
クッションゴムはバラシ防止に付けますが、アタリを出やすく、ハリ掛かりさせやすくするには付けません。状況を見て付け外ししましょう。
市販仕掛けはパッケージから取り出したらクセを必ず軽く伸ばしてから使いましょう。
付けエサは食いの良い高活性時はエサ持ちの良いアカタン、食い渋りは手返しが悪くなるがアオイソメとしましょう。
ハリがバレにくいアジの上あごに刺さるようにするにはエサはハリのフトコロ先端中央など針先が上を向くように付けましょう。
アオイソメはアカタンと同じくらいにカットしたイソメの端をチョン掛けします。アオイソメの通し刺しはエサ持ちは良いが針が下を向いてしまいます。

フッキングしたハリの位置が上アゴの中央、「センターバッチリ」だと取り込み時のバラシを激減、1尾掛けた後にシャクリ続けてもバレにくいので、追い食いを積極的に狙える。アジの上アゴにフッキングさせるためにはハリ先を真上に向ければ確率が高くなる。ハリ先を上に向けるにはハリ先近くの曲がり部分に付けエサがあるのがベスト。
楽天マガジン つり情報 2025/6/1号 21pageより引用





アジ釣りしながら、マダイも釣れたら良いなぁ...という方はこれっ!肝エサです😄

2-4. 投入
コマセカゴにイワシミンチを8分目詰めたらハリスを船外へ出し、竿を持ち、リールのクラッチを切ってスプールを強く押さえ、反対側の手でテンビンをつかんでハリスが絡まないように軽く前方へ振り込むように投入します。仕掛けの落下中はスプールを親指で軽く押さえて(サミング)、勢い良く道糸が出てリール内で絡む(バッククラッシュ)のを防ぎ、周囲とオマツリしないよう余分な糸フケ出ないようにします。バックラッシュし易い時はリール側面のツマミを締めて適度にブレーキをかけます。
道糸の出が止まって穂先がポンッと跳ね上がったら着底です。
着底したら道糸が潮で流されてフケているのでリールを巻いて糸フケを取ります。竿先を動かしてビシがコツコツと海底に当たる感覚があれば底が取れています。潮で流されたり、海底が変わったりするので釣れない時ほど底立ちを取り直しましょう。


2-5. 誘い方 基本とライン引き
アジ釣りはいっぱい釣れる時があるので数釣りを楽しめます。
基本の釣り方

釣り始めはコマセをいっぱい撒いて船にアジを寄せます。船にアジが着いたら、余り撒くとコマセエサに着いて船からアジが離れてしまうので撒く量を少し目にしましょう。
糸フケを巻き取り底立ちを確認したら、道糸のマーカーを頼りに1m巻き上げ、1回コマセを振ります。コマセを振り出すときは竿先を斜め下に構えた状態から水平まで持ち上げます。水平から上へ強くシャクリ上げるときは竿先が戻る時に仕掛けがボヨンとバウンドするので、バウンドしないようにスーッとシャクリ上げ、竿先を下ろすときはビシが下がらないようにリールを巻ます。底上1mで2回コマセを振り出したら、竿先を下げた状態でもう1m巻き上げ、もう1回コマセを振り出してアタリを待ちます。
仕掛けをバウンドさせるとハリスにたわみができるのでコマセと仕掛けの同調が遅れ、アタリの出方が遅くなります。
大きく竿をあおってコマセを降るのではなく、スッ!スッ!と小さく竿をあおりながら底からタナまで探ります。
10〜30秒ほど待ってアタリがなければ1度底まで下ろし、同じようにコマセを振り出してタナを取ります。2〜3回繰り返すとコマセが無くなるので回収してコマセを詰め直します。
釣れない時はタナを探ったり、誘いを入れたり、コマセワークを変えたり色々やってみましょう。
浅場で食ってくるアジは向こう合わせだと掛かりにくくバラシやすいので、アタリがあったら軽く竿先を10cm程起こして合わせてやりましょう。
アジが針掛かりしたら、優しく1回シャクるごとにハンドル4分の1回転させて小刻みに巻いて1m上まで探って追い食いさせましょう。
数釣りには素早い手返しが上手に出来ると良いですネ。

コマセを振る時は竿の振り幅を狭くキュッキュッと振ること。竿を大きく振ってしまうとコマセも広く分散してしまい、アタリが出るのに時間がかかるからで、濃いコマセの煙幕を狭いタナに集中して作れば、コマセに突っ込んでくるような高活性時にはアタリの出方が早くなり手返しアップになる。
楽天マガジン つり情報 2025/3/15号 30pageより引用



ライン引きの釣り方
さらに数釣りを極めるのにライン引きと言う釣り方があります。通常の手返しはアジを取り込んでからハリから外し、オマツリしないように気を付けてコマセを詰めて再投入することですが、さらにビシが着底してからコマセを振りタナ取りし、アジを針掛かりさせるまでを素早く行う釣り方がライン引きと言うようです。昔から上手なアジ釣り師はやっていたようです😎

ライン引きは通常と違うのはコマセを一度にドッと撒くのではなく、竿先を下げたスタイルでキュッ、キュッ、キュッといった一定のリズムでタナ上限までシャクリ上げていく。食いの良いときであればシャクリの最中にアタリが出る。次にアタリがなくタナ上限までシャクリ上げた場合、一呼吸くらい待った後、デッドスローで竿先を1mくらい上げてやる。ハリスがややたるんでいるので小さなアタリに注意。小さなアタリ(モタレ)を感じたら積極的に合わせていく。アタリが無ければクラッチを切って再着底。同じ手順でやってアタリ無ければ回収してコマセの詰め替え。魚が掛かったら、そのタナから3〜5m上まで同じピッチで細かくシャクる。追い食いすれば重さが加わるので分かりやすい。
楽天マガジン つり情報 2025/6/1号 22pageより引用
タナ上限でデッドスローで1mくらい誘い上げるとコマセ煙幕に仕掛けを入れ、ハリスを伸ばしてアタリが出易くなる。
コマセシャクリの要領でライトタックルならではのライン引きという釣り方がある。タナまで竿をシャクリながら縦に長いコマセの帯(ライン)を作り、そこに仕掛けを通して行き、途中でポーズを入れず、コマセは特別振って出すようおなこともしない。ビシが上にう動くことで自然に出るコマセで帯を作るイメージ。この釣り方は縦にできたコマセの帯の中を同じ縦に張った仕掛けが通っていくことになり、コマセと同調しやすく、かつ仕掛けも張った状態に近いのでアタリが出やすい。
楽天マガジン つり情報 2025/3/15号 30pageより引用
従来の釣り方はアジが食ってくるのを単に待つという、受け身スタイル。ライン引きは誘う手数を多くしてアタリを出していく、攻めのスタイル。クッションゴムはライン引きでは微妙なアタリが伝わらない、合わせが効きにくいので付けない方が無難。
楽天マガジン つり情報 2025/6/1号 20pageより引用




ライン引きにはリールのハンドルを小刻みに回しながら小さくシャクる「トゥイッチ巻き」でも良いようだ。「トゥイッチ巻き」は小さなコマセの塊を出しながら縦長の帯を作るイメージで、底上30〜50cmから「トゥイッチ巻き」で一気に2mのタナまで持っていき、デッドスローで聞き上げてアタリを取るようだ。
釣れない時は...
【釣れない理由】
楽天マガジン 釣り情報 2023/5/1号 35page より引用
- コマセが出ていない。
- タナが狂っている。
- 付けエサが大きすぎる。



2-6. 取込み
アタリは竿先がクンクン引き込まれたり、手にコンコン伝わったりするので軽く竿先を立てて合わせを入れます。強く大きく合わせるとアジの口に掛かった場合、口が破れてバレるのでしないこと。



取り込んだアジは、すぐにエラを切って水バケツに入れて血抜きをし、1〜2分で血が抜けたら氷と少し海水を入れたクーラーに入れて氷絞めしましょう。血が身にまわらなく、身が締まっていて、とても美味しくなります。2尾以上掛かった場合は魚が暴れてハリスが絡まないように上から外しましょう。

3. 片付け
3-1. 釣り道具洗い
アジ釣りはイワシミンチコマセを使うので釣り道具が臭くなります。十分、流水で洗ってから乾かしましょう😄
3-2. 魚捌き、保存方法
アジは、いっぱい釣れるので釣り人は責任を持って自分で捌きましょう😅
いっぱい釣れたら、刺し身、ムニエルなど当日食べる分と、冷凍、干し物など保存食にしましょう。
3-3. 料理
釣ったアジは新鮮でとても美味しいです😎
やはり、刺し身、アジフライ、カルパッチョ、塩焼き...😆








実釣はまぁ、コンスタントに良い感じで釣れました😎