多摩川 楽しいハゼ釣り ミャク釣り、チョイ投げの釣り方
ハゼ釣りはシロギス釣りと同じく、こどもの時に父親に釣れられて三河の海川で楽しんだベーシックな釣りです。釣り味もピクピク面白く、ちょっとグロテスクだけど食べると美味い。



1970年代初頭までの東京湾のハゼ釣り全盛期のハゼ暦
繁殖期は冬で、雄は水深10m前後の泥底に口で長大な巣穴を掘り、雌をその中に招き入れて産卵させる。早春からふ化した仔魚は浮遊生活を始めてプランクトンを食べて成長し、遊泳力がつくと低塩分の河口、運河や泥干潟に集まり着底する。着底後はごく浅い海底で底生動物を食べて急成長し、淡水域にも進入する。初夏には全長8cm前後になってハリ掛かりようになる。夏の育ち盛りのハゼは食欲旺盛で警戒心も薄く、デキハゼと呼ばれ丘っぱりで初心者や子供でも数釣りが楽しめる。秋はハゼ釣りの最盛期で全長10cmを超えて釣趣は格段に良くなる。水深3〜5mの「タカ場」と呼ばれる浅瀬に多く集まり、船やボートからでも陸からのチョイ投げでもよく釣れる。冬に向かって成熟が進むと「ケタ場」と呼ばれる水深10m前後の産卵場所に移動する。落ちハゼやケタハゼと呼ばれるこの時期は食いが落ちて釣れにくくなるが、15〜20cmの大物がそういベテランをも熱くさせる。雌は産卵後に、雄は1ヶ月の卵の保護を終えた後に死ぬが、成長不良で1歳で成熟できなかったヒネハゼは2歳で繁殖して死亡する。
ハゼが目に見えて減少した1990年代以降、季節外れおデキハゼの出現、ヒネハゼの減少など、ハゼ歴がおかしくなった。貧酸素水塊と高温水という抗し難い危機に直面している。
楽天マガジン つり人 2023/10月号 59pageより引用
水温の低下と共にハゼが深場に落ち、川から河口へ、海へ下って穴を掘って産卵する。
新子のマハゼが釣れ始めるのは6〜7月、隊長は4〜8cm程度ですが、数が出ます。ハリは袖の1〜3号程度テンポよく釣ることができます。この時期は特に常温保存ができるマルキュー「ハゼほたて」が活躍してくれます。炎天下ではイソメの管理が必須で、慣れた人でないとすぐにエサをダメにしえしまうでしょう。
7〜8月は新子の他に「ヒネハゼ」が楽しめます。「生まれた時期の異なるハゼ」と「産卵行動をしなかった個体」の2年生ハゼが登場します。平均サイズ8〜12cmのハゼが釣れている状況で、18cm程もあるヒネハゼが混じります。浅場でハゼを釣ることができる時期なので70cm〜2.1m程度の短ザオで楽しむことが可能です。夏場に釣ったハゼをバケツに入れるとき、ほとんどの場合、エアレーションを使わないで酸欠で死んでしまっている状態です。食べないなら元気な状態でリリースするか、持ち帰って食べる場合はエアレーションを使って活かしておくか、釣ってすぐに氷入りのクーラーボックスに仕舞いましょう。
9〜10月は型のそろったハゼが釣れるようになります。初夏に浅場でたくさん見られた若いハゼたちも、この頃になると多くは水深のある場所に移動します。
11〜12月には日中ハゼが釣れにくくなってきます。残ったハゼたちは捕食者たちから身を隠すようにゴロタや物陰に隠れる行動が見られます。日中でもゴロタなどで穴釣りすると良型が数多くでるのが、この時期です。そして完全に冬の寒さがやってくるとシーズン終了を迎えていましたが、最近は都内運河では夜間に数がでるようになってきています。河口付近では良型がチョイ投げで日中に釣れます。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 74〜77pageより引用
今住んでいる近所の多摩川でも親子で結構釣れて楽しめます...今度は孫と行きますかぁ!
目次
1. 釣り場:多摩川 下流の殿町と海老取川合流点
1-1. 多摩川下流 殿町

満潮時、水位が高い時は、足場の良い護岸から釣れて楽しい...干潮時、水位が低い時はゴロタ砂海岸になるので軽く立ち込みます。近くのキングスカイフロントにカフェがあるようです。殿町第2公園にはトイレがあり、水場が使えるので便利です。殿町第2公園近くにコインパーキングもあります。


多摩川フィッシングフェスティバル 親子フィッシングハゼ釣り大会が毎年開催されているようです。足場も良い場所です!
綺麗に整備されたキングスカイフロントと言うエリアが殿町第2公園の川下側にあり、公園入口手前に大きなコインパークもあります。200円/30分、1日800円でした。






1-2. 多摩川下流 海老取川合流点


こちらも満潮時は足場の良い護岸から楽しく釣りができます。干潮時は少し立ち込みます。
一番近いコインパークは200円/30分、1日2,000円でした。


楽天マガジン つり人 2023/10月号 67pageより引用



2. ハゼ釣りの釣り方 4つ
ハゼ釣りには「ノベザオのミャク釣り」「ノベザオのウキ釣り」「リール竿の片テンビンちょい投げ釣り」「リール竿のハゼクラ釣り」があります。好きな釣り方を準備して行って川海の状況に応じた釣り方でやると面白いですネ。

Q:仕掛けはどのようなものがおすすめですか?
A:ノベザオを使ったミャク釣り仕掛けがおすすめです。
ウキ釣りや投げ釣りでも十分に釣れますが、初心者こそ、ノベザオを使ったミャク釣りをおすすめします。ミャク釣りはシンプルでトラブルが少ない。初めての方でも扱いやすくハゼの引きや微妙なアタリを楽しみやすいです。投げ釣りのように遠くに投げるのではなく、サオの届く範囲で釣りをするので根掛かりしにくいのも魅力です。
楽天マガジン つり人 2021/10号 65pageより引用

ルアーでハゼが釣れるとはびっくりです...
3. ミャク釣り
ウキ釣りの良い点はアタリが目に見えて分かりやすい点だ。ウキがスーッと入ってハゼが釣れる。ウキ釣りに出るスーッと引き込まれるアタリはハゼがエサをくわえて逃げる時のアタリ。この時のアタリはミャク釣りではハリ掛かりしにくいアタリである。ウキには出ないような小さなアタリもミャク釣りでは分かるので、釣果に差がつく。ミャク釣りのアタリの取り方は手感(手に感じる)で取る場合、穂先の動きで取る場合、目印で取る場合がある。まずは基本的な手感で取るアタリは「仕掛けを投入してオモリが底に着いたらイトを張って待つとすぐにブルッとしたり、コツっと感じたりする。ブルブルっとするアタリはハリ掛かりが悪いから、コツっと感じるものか、コンっと感じるアタリを合わせる。ハゼのアタリの感覚に「ノリ」や「モタレ」というものがある。はっきり感じることができない違和感のようなアタリのことで、これが取れると飛躍的に数が伸びる。ハゼがエサを食っているのにアタリが出ないこともあるので、仕掛けを回収する時は必ず空合わせをするようにしよう。同じ場所で3〜4尾釣るとアタリが出るまで時間がかかるようになる(スレる)ので、50cmでよいから横に動いて釣ってみよう。10〜20秒待ってそれでもアタリがない時は50cmを目安に仕掛けの投入場所を変え、アタリが少しでもあるポイントを見つける。手感では取れないアタリの時に注意して見てもらいたいのが穂先だ。穂先を見ているとコンコンっとお辞儀をしていることがある。これも迷わず合わせよう。風が強い場合にはアタリが分かり難い。そんな時に頼りになるのが目印だ。少しミチイトをたるませて目印を注視しているとスッと目印が引き込まれるアタリを取ると良い。ハゼは汽水域の魚なので潮の動きは重要。基本的にはハゼは干潮時は沖に移動し、満潮時は岸寄りに移動してくる。猛暑の中ではハゼも食いも落ちるので午前中の涼しい時間帯に釣りを楽しむのがオススメだ。ハゼは上から落ちてくるエサを見ていて食いに来るため、仕掛けの振り込み回数を増してハゼのアタリを探すのが効果的だ。
楽天マガジン つり人 2023/10月号 40〜43pageより引用
3-1. ミャク釣りタックル






3-2. ミャク釣り仕掛け






A 「固定仕掛け」
スナップスイベルのスナップ部分にオモリと一緒に自動ハリス止めを通しただけのシンプル・イズ・ベスト仕掛け。先ずはこの固定仕掛けから試して、好みの仕掛けパターンを追求すると楽しい。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 92pageより引用
B 「上バリ仕掛け」
ミチイト直結のため手元に伝わるアタリ感度もより敏感。ボートや乗合船の船釣りでもキャストせずに、サオ下を小突き釣りなどの誘い釣りでコツコツとハゼを拾っていく釣り方に適している。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 93pageより引用
C 「半遊動仕掛け」
半遊動スタイルだから引き込もうとするハゼのアタリがダイレクトに伝わり、遊動幅は就餌加減や各自の好みで調節可能。また、ウキ止めゴムを一気に引き下げると一瞬にして固定仕掛けにスイッチできるのも大きな利点。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 93pageより引用









下オモリ式の胴付き仕掛けだとハリスが接続具に絡むトラブルが少なくない。中通しオモリを使うとそのようなトラブルが軽減されるためストレスなく釣りに集中できる。その反面、即座にオモリの交換ができないデメリットがあるが、潮の流れが速い釣り場では取り外し可能なガン玉5Bを打って増しオモリしよう。軽いオモリの方が、わずかな変化を捉えやすいが、ミャク釣りは底をしっかりと感じるのが重要。入門者は0.8号のオモリから始めてみると良い。
楽天マガジン つり人 2023/10月号 39pageより引用
3-3. ミャク釣り エサ付け














3-4. ミャク釣り 誘い方
ハゼは夏に小型が浅場へ接岸し、秋口にサイズを大きくして冬は深場へ落ちていきます。8月初旬の夏ハゼは、浅場で5cm程の小型の数釣りをノベザオでミャク釣りをします。口の大きさに合わせてハリは袖バリ3号と小さいものを使い、エサはアオイソメが定番ですが、より細いジャリメを使用します。5cm程と短いハリスと中通しオモリはいち早く手もとへ反応を伝えます。チャポっとオモリとエサが水に入り、着底後はイトを張り気味にしていると数秒で、手もとへ小気味良いプルプルとしたアタリが伝わるので、瞬発的に短いアワセを入れるとハゼが掛かります。掛からない時は一度上げてエサチェック、タラシが伸びていたら縫い刺ししてまとめ、ハリ先を出しておきます。
楽天マガジン つり人 2025/10号 22〜23pageより引用
プルプルの前のオモリ着底直後のコッとか、トスッとか、フニャという違和感でアワセを入れるには...
魚は手前にも居ますが、仕掛けが近いとサオが立ち気味になり、アワセが効かなくなるので、仕掛けはきちんと遠くへ振り込み、サオとイトの角度が45度を切らないようにします。アタリが無くなったら、ポイントを50cm程、横にずらすと釣れ続けます。
楽天マガジン つり人 2025/10号 24〜25pageより引用

良型を狙う時、細かいアタリは無視し、エサをくわえると同時に穂先を持っていかれるような大型のアタリのみに集中する。ただし、小型のアタリが遠のいた場合はエサが取られている可能性が高いので、何度か誘っても反応がない場合は仕掛けを回収して確認しよう。アタリがあった場合は複数のハゼが仕掛けの周辺に集まって来ている場合が多いので、仕掛けは直前に狙っていた場所と同じところに打ち直すとよい。8月後半ごろから大物ねらいを楽しめる。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 86pageより引用







3-5. ミャク釣り 取込み


釣ったハゼはバケツにそのまま入れておくと水が温まって直ぐに酸欠なるので、ハゼはジップロックに入れて、氷の入ったクーラーへこまめに入れましょう。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 105pageより引用
4. ちょい投げ 片テンビン釣り



4-1. 片テンビンタックル


4-2. 片テンビン仕掛け


4-3. 片テンビン 誘い方

晩秋〜初冬の落ちハゼをねらうには時として上げよりも下げがいい。下げ潮がゆっくり利いて10号オモリの仕掛けが穏やかに流されていく流速が、最も理想的。オモリは10号をメインに12号と15号まで使う。エサはアオイソメ。片テンビン仕掛けに20〜30cm程のハリスを取った投釣りである。弱ったアオイソメだとジャンボハゼの食いが悪いので、エサの鮮度は重要だ。釣るハゼが大きめなのでハリスは2〜3号が使いやすい。
楽天マガジン つり人 2024/10月号 91pageより引用
3-1. 釣り道具洗い
海水も混ざっているエリアなので、使った釣り道具は流水できれいに洗い流しましょう。
3-2. 魚捌き、保存方法

3-3. 料理



唐揚げです。



