東京湾 相模湾 春から真夏のムギ・スルメイカ釣り方
全国的にスルメイカの漁獲高はここ10年で10分の1になったと言われますが、東京湾、相模湾にスルメイカは2023年、2024年と居ませんでしたが、2025年 今年は戻って来たようです。春先4月頃からムギイカに始まり、今6月スルメイカも釣れだしてます。
食味からすると甘いマルイカ、すっきりしたヤリイカが美味しいのですが、マルイカは釣るのが難しくなってしまい、ヤリイカは釣れている時に行けてません。乗りが直ぐ分かるスルメイカが釣れていると助かります。やはりイカは美味しいですネ。

イカの船上干し、美味しいですネ。
目次
1. 事前準備

初夏に浅場でムギイカ、夏場に深場でスルメイカが釣れるようになります。ムギイカとはスルメイカの幼体で全長20cm以下のもの。麦の収穫時期に合わせて初夏に多く釣れることから「ムギイカ」と呼ばれます。スルメイカの寿命は約1年で、成体で約27cm~30cmのサイズになります。
②相模湾
目下はムギイカメインだが、洲ノ崎沖で釣れている中型サイズが長井〜城ヶ島沖でも釣れ始めており、広範囲で釣れれば期待大。
③東京湾口〜南房
剣崎〜洲ノ崎沖では中型サイズが好調。今後、小型がかつてのように東京湾内に入り込めば面白い。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 21pageより引用
4月下旬には相模湾西部エリア、さらに相模湾東部から三浦半島にかけてはマルイカ船がムギイカ交じりの釣果を出していくうちにムギイカメインの釣りとなり、トップ100杯前後を記録。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 20pageより引用
4月下旬から洲ノ崎沖の水深100m前後で中型サイズのスルメが釣れだした。その後は近場でも群れが見られ、釣れる範囲が拡大して雰囲気は良好。順調に行けば7月頃までは中型狙い、その後は沖の深場での大型狙いに移行する見込み。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 25pageより引用
麦の穂が実る梅雨前に釣れ出すことから「ムギイカ」と呼ばれるのが、胴長15〜20cmの若いスルメイカ。このムギイカが今シーズンは関東〜東海エリアで絶好調、日によっては100杯超えの勢いだ。一潮ごとに大きくなって胴長25cm前後のニセイカ級、胴長30cm以上のスルメイカへと、盛夏に向かって成長していく。
楽天マガジン つり情報 2025/7/1号 56page より引用
1-1. 船宿
<小網代港 やまはち丸>通年イカを狙っている完全予約制の乗合い船です。予約時に釣り座も希望できるので朝早く行って席取りしなくて良い、気軽な船なので良く行きます。

1-2. タックル




ムギイカは水深50〜60mの釣り場でオモリ60〜80号を使用して比較的ライトな道具立てで狙っている。今シーズンはマルイカが少ない。相模湾東部〜三浦半島城ヶ島沖にかけてムギイカの割合が圧倒的に多い。ゼロテンでやっている人はあんまり釣れない。群れが浮いている。竿は全長1.4〜1.6m前後のノーマルマルイカ竿...リールは小型両軸または超小型電動で道糸2号以下。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 22pageより引用


竿は全長1.5〜1.6m前後、先調子のスルメ用メイン。もしアタリや触りが分からなければ、少し柔軟な穂先を持つヤリイカ竿にチェンジすると良い。現在のスルメイカはイカが勝手に乗ってくるというよりは、触りを感じて掛けていくという釣りが主流。このため穂先感度が重要で、先調子の好感度穂先が必要となる。リールは中小型電動。ダイワ500番、シマノ3000番は今後の大型シーズンまで通して使えるが、中型サイズまでなら小型のものでも対応できる。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 25pageより引用

2本持参するなら、1本はガチのスルメタックル、もう1つは中小型狙い用のヤリイカタックルを用意しておくと良い。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 25pageより引用
1-3. 仕掛け


ムギイカの仕掛けはプラヅノ11cm 8〜12本程度。慣れない人はブランコ仕掛けで良いが、数を釣りたいなら直結仕掛けが有利。プラヅノは9cmなど短いものも良い...店頭で見つけたら購入お勧め。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 22pageより引用



スルメイカ仕掛けはプラヅノ18センチ10本前後の直結仕掛け。中小型メインの時は14cmを混ぜても良いが...下側に配置する。洲ノ崎沖は18cmメイン、近場で狙う場合は14cmメインの場合もあるの予約時に確認。プラヅノはヤマシタの「ピッカピカ針」、「キラッと針」、「たまご針」、ダイワの「ミッドスティックミラー」などの18cmが定番。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 26pageより引用

1-4. その他釣り道具

2. 実釣
2-1. 船宿
2-2. 釣り座
釣座は好みですネ。魚探は船長室の前にあるので、ミヨシの方が船長の指示通りだと思いますが...オオドモが好きな常連さんが居ます。
2-3. 釣り場
投入は船長の合図と同時にできるように準備しておく。ツノ間が長くツノ数があると仕掛けの全長は長い。こんなときはオモリはできるだけ遠くに投げ入れるようにする。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 27pageより引用
2-4. 誘い方

ムギイカはサイズはマチマチで慣れないと乗り感を感じられないことがある。乗り感がより分かるのは軽量の手巻きタックル。バリバリ乗る時は電動でスピーディに巻き上げていくのも良い。「タナ底から10m」の場合は水深60mの場合は...50mくらいで止めてみて、乗りや触りを見る。何度か誘って乗らなければ着底させ下から誘ってみる。これは中層でも同様。群れの移動が早い場合は...浮いた群れ(タナの上から)を直撃すると数をのばすことが可能。いずれの場合も1杯目を乗せたら10m程ゆっくりめに巻いて追い乗りを狙う。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 23pageより引用

スルメイカの釣り方はかつての上へ上へとシャクリ続ける電動シャクリではなく、1杯の触りを取ってかけていくものに変わっている。スルメの減少に伴い釣り方も変化してきており、より繊細さが求められるようになっている。現在、釣れている中型のスルメ(ニセマイカ、ニセイカ)は100m前後の比較的浅い水深、50〜70mほどの宙層に反応が出るとそれだけ幅広い層に群れがいるわけで...数釣りや多点掛けのチャンスが増加する。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 25pageより引用
スルメイカの誘い3パターン
①強めのシャクリを入れて頭上で止めて触りを見て、1mずつ上げて探る。シャクリは一気に頭上まで上げたり、「段々」と段を付けたもの
②頭上までシャクリ上げて下に向けてストンと落とす。ストンと落とすのはフリーフォール状態で、落とした後に触りを見る。
③頭上までシャクリ上げて、次をテンションをかけた状態で落としていく。このときは落とし込んでいくときに触りを見る。
底反応でも10m程探り、触りが無ければ巻き落としを行う。
『どの誘いで触りがあるかを見ていきます。イカがガッチリ抱いてくることよりも一瞬触るくらいのことのほうが多いので竿先と道糸の変化は常に見ています。』
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 27pageより引用

水深100mで「50〜70mに反応」があった場合は、55mくらいまで落としたらストップ。ここで底反応と同じように誘って触りを見る。数回繰り返して触りが無ければ5m下ろして再び探り、さらに5m落としていく。深い場合は10m単位で探っても良い。...「上で乗せる」ことが数を乗せるコツとなる。落下中に「あれ、今のなんだろう?」と違和感があったらストップしてシャクってみる。すぐに乗ってくる場合もあれば、触りが続いてから乗ることもある。いずれの場合も触り、アタリを感じたら竿をスーッと持ち上げて合わせるイメージで掛けてやる。この他、中低速のただ巻きも試す。最初の1杯を乗せることで、他のイカを呼び込むことが多い。
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 28pageより引用

2-5. 取込み


3. 片付け
イカは墨を吐くので釣座を綺麗に洗い流しましょう。
3-1. 釣り道具洗い
3-2. 魚捌き、保存方法
持ち帰る時は、氷に直接当たらないように、氷の上のカゴやパレットに置いて置くか、ジップロックなどの袋に詰めると良いようです。
3-3. 料理

この時期に釣れるサイズのイカは身が柔らかく刺し身や沖漬けにしても最高。深場の大型はほぼ船上干しにするが...
楽天マガジン つり情報 2025/6/15号 25pageより引用